【IELTSとは?】
IELTSとは、the
International English Language Testing System の略で、
英語を総合的に査定するテストとして、オーストラリア永住権、進学希望者の方を中心に受験されているテストです。
イギリスのケンブリッジ大学でテストが開発され, テストでは4つのスキルが査定されます。
【IELTS テスト構成】
1. リスニング・・・30分
テープを聞いて合計40問前後の問いに答えます。
リスニングテストの音声は1度しか流れません
。
2. リーディング・・・60分
合計40問前後の問いに答えます。
3. ライティング・・・60分
タスク1と2があり、タスク1は150文字程度の文章、タスク2は250文字程度の文章を完成させます。
4. スピーキング・・・11-14分
試験官と一対一でスピーキングをします。テストは3つのパートに分かれます。
パート1は、受験者のパーソナルなことについての質問、
パート2は、与えられたトピックに関するスピーチ(2分程度)、
パート3はパート2の内容に関して試験官より質問されます。
【モジュールとは?】
IELTSにはアカデミック(Academic)とジェネラル トレーニング(General Training)の2つのモジュールがあります。
モジュールとは「種類」ということです。
どちらの種類のテストを受験するかは、受験者の目的によって決まります。
IELTS Academic(アイエルツアカデミック)とIELTS General Training(アイエルツジェネラルトレーニング)の試験の違いは、
1)Readingテストの問題
2)Writingテストのタスク1
のみです。
Listening、Speaking、そしてWritingテストのタスク2はどちらも同じ問題となります。
○IELTS Academic
(アイエルツ アカデミック)
○
IELTS アカデミックモジュールはイギリス、オーストラリア、カナダ、アメリカ(一部)での進学を考えている方が多く受験します。
カレッジ、大学、大学院入学の際に英語の査定をクリアする必要があり、その英語力の証明として
IELTSの結果を提出する必要があります。
Academicの Readingの問題は、Part1〜3で構成され、500〜800文字程度の長文がそれぞれ出題されます。
<アカデミックの特色>
■ フォーマルで、学術的な英文
■ 理論的
■ 文章は一見難易度が高いですが、Generalより高得点を出しやすい
このモジュールのReadingテストを簡単に表現するとしたら、「フォーマルな英語のみを対象とした試験」と言えます。
逆に言うと、スラングや話し言葉はめったに登場しません。
例: 環境問題、文化、社会問題などに関する学術論文や新聞記事などと同等のレベルの文章の解読
AcademicのWritingタスク1では、表やグラフ、地図などのDescription(描写)が出題されます。
例: 棒グラフ、円グラフの分析をし、第三者に説明する文章を書きます。
○IELTS General Training
(アイエルツ ジェネラルトレーニング)
○
IELTSジェネラルトレーニングモジュールは、永住権などビザなどの目的で受験する方が多くなります。
<テストの特色>
■ 生活に関連した内容の文章
■ 生活をしていく上で必要となる文章
■ アカデミックモジュールより難易度が低い
General TrainingのReadingは「どちらかというとインフォーマル英語の試験」といえます。とはいっても、油断は禁物です!
内容は、より生活に密着したものとなります。
例: 広告ちらし、説明書、時刻表
と、普段の生活でよく目にする文章から必要な情報を読み取る力があるかをみられます。
General TrainingのWriting タスク1では、セミフォーマルな手紙を書きます。
例: 苦情の手紙、情報提供依頼の手紙、感謝の手紙など
与えられた条件を満たすような形式で、自由に手紙を書きます。
【IELTSの成績】
IELTSの結果は2週間で出ます。
IELTSでは各セクションごとの成績と、オーバーオールの成績という概念があります。
セクションとは Listening、Reading、Writing、Speakingのことで、
それぞれに対し、0〜9の間で成績が出ます。(0.5ポイント刻み)
オーバーオール(Overall)の成績は、4セクションの平均値となります。
例: Listening 5.5 Reading 6.0 Writing 5.0 Speaking 4.5
このように成績が出た場合、
Overallの成績は、5.0となります。
大学などの英語入学条件にはしばしば、
IELTS
Academic Overall 6.5以上、但し Reading&Listening 最低5.5以上、 Writing&Speaking 最低6.0以上。
などのような、条件も見受けられます。
【IELTSの受験料/お申込方法/当日の流れ】
IELTSの受験料は、330ドル(2013年9月現在)となります。
オーストラリアでの受験の場合、基本的に、受験を希望する試験会場に出向き、
予約・登録が必要になります。
その際、パスポートと、IELTS用証明写真2枚が必ず必要となります。
指紋を記録し、当日に本人確認に使用する会場もあります。
当日も、筆記用具のほかに、パスポートが必要です。
午前中は、Listening、Reading、Writingの3科目は休憩など無しで、一気に行われます。
お昼休憩後、当日言い渡されるSpeakingテストの時間まで(1時〜5時ごろまでのどこか)、待ち時間となります。
会場などにより、色々とルールが異なりますが、基本的には上記のようになります。
【IELTS対策は語学学校にて】
IETLSは、英語力を問う試験ですが、一方でIELTS独特の試験の特徴をつかんでいることで、
高得点が狙える試験でもあります。
また、英語力が十分にある方でも、IELTS対策なしで高得点を取るのは難しいとされています。
IELTSのコツ、試験のとき方は、IELTSについて熟知しているプロに学ぶのが、効率よく点数を上げる秘訣となります。
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