近年ますます国際化が進み、日本を飛び出して海外で活躍する若年日本人の方が増えてきています。
またグローバル化も原因の一つといえます。
そんな中、かつては高校留学できる学生は非常に限られていましたが、
今ではより多くの学生、そして親御様が選択肢の一つとして考えるようになってきています。
【留学先としてのオーストラリア】
オーストラリアは英語圏の先進国であり、その中でも特に治安がよく生活環境が安全、
気候も一年を通じ温暖、世界トップクラスの教育水準ということで、
高校留学として最適の環境を備えているといえます。
オーストラリアの中等教育では、生徒の個々の能力や興味の対象を最大限に引き出す教育に主眼が置かれ、
教育水準は高いといえます。
たとえばノーベル賞受賞者数と人口の比率が世界で最も高いこと、
人口がわずか 2000 万人であるにもかかわらず、
オリンピックでは毎回大国に次いでメダル獲得数が多いこと、
日本人初の宇宙飛行師の毛利衛さんも、
オーストラリアのフリンダース大学(南オーストラリア)で博士号を取得したことなど、多くのことに反映されています。
日本を含む多くの国から、オーストラリアの高校に留学する生徒が年々増えている傾向にあります。
また、海外からの留学生を受け入れる現地高校も増加傾向にあり、
受け入れ体制も非常に充実しているといえます。
オーストラリアは海外との交流も盛んで、日本の学校との姉妹提携も 600 校以上もあります。
世界的にオーストラリアは多民族国家ですので、
国民の多くが様々な文化的背景を持つ世界中からの移民で構成されています。
こうしたことから、留学生達も外国人扱いされることなく温かく迎えられ、
このことがさらに世界中からより多くの留学生を引き付けている理由の一つとも言えます。
また他民族国家ということで、英語サポートが充実している学校も多くあります。
このようなオーストラリアの社会で実際に生活をし、
さらに様々な文化的背景と価値観を持った、
同年代の生徒達とお互いの文化を尊重・理解しながら対等に学んでいく中で、
本当の意味での実践的な国際的コミュニケーション能力が養われていきます。
また、高校時代に築きあげた人間関係は今後の人生にとって貴重な財産となることでしょう。
また、現地の高校を卒業された後は現地の大学に進学することも可能です。
【オーストラリア (NSW 州 ) の中等教育システム】
オーストラリアの初等、中等教育は 12 年制ですが、
日本のシステムとは異なり、1 年生から 6 年生までが小学校、
7 年生(日本の中学1年)から中等教育に入学し、
12 年生まで学習します。
オーストラリア (NSW 州 ) では Year 7 から Year 12 までを Secondary Education 、
この Year 7 から Year12 を、日本の中学校と高等学校が一緒になった
Secondary School (High School) で勉強します。
日本でいう中高一貫教育機関 となります。
Secondary School は、さらに Junior Secondary (Year7 〜 10) と、
Senior Secondary (Year 11&12) の2段階に分かれています。
Year 10 までが義務教育となっており、学年修了時に義務教育修了証 (School Certificate) が授与されます。
その後は就職したり、 TAFE (オーストラリアの職業訓練学校)や私立専門学校でさらに勉強する人もいます。
また、そのまま Year 12 まで中等教育を受けることも可能ですので、
その場合は 12 年生終了前に、各州の統一高等学校資格試験を受けた上、
合格されますと、その結果と学業成績とを総合評価した、
統一卒業資格 (Higher School Certificate) が授与される形になります。
授業内容も日本のような教師が主導となった授業ではなく、生徒中心の授業となります。
授業形態はリサーチ、レポート、プレゼンテーション、ディスカッションなどで構成され、
調査・分析能力やコミュニケーション能力など高いレベルでの主体性が求められます。
また第二言語学習、ボランティア活動、スポーツなども盛んに行われています。
|